Q1. 西村屋を選んだ決め手は?
アルバイトの経験から接客業に非常に興味がありました。
就職活動は旅館やサービス業の企業を調べるところから始め、160年の歴史を持つ西村屋に目が留まりました。
伝統のある旅館に来られるお客様は、高いおもてなしのレベルを求めていらっしゃいます。
そのご期待に応える接客をするためには、仕事のスキルだけではなく、人間力が求められると想像できました。
仕事を通して、人としても成長したいという気持ちがあったので、西村屋に応募しました。
また、着物を着て仕事をすることや、日本の文化に触れられることも魅力的でした。
Q2.お仕事内容と働いてみた感想を教えてください
主な業務は、夕食と朝食のご提供です。お部屋の清掃や、浴衣・アメニティなどの用意も行います。
働いてみて、やはり体力が必要だと思いました。
しかし同年代の仲間が多く、楽しく働けています。
昔から定められたルールもある一方、新しいことに取り組める環境でもあり、若い私たちが最前線に立っていると感じます。
お客様との距離が近く、私がおもてなしをするのは大前提ですが、お客様から城崎の歴史など多くを学ばせていただいています。
直接感謝の言葉を頂ける瞬間は格別ですね。最後にお手紙を書いてくださったり、
1年後に「去年もあなただった」と思い出していただいたりすることも。
印象に残る接客ができたと思えて、とても嬉しいです。
Q3.城崎での生活の魅力を教えてください
城崎の魅力は、まず街がとても綺麗なこと。
桜が美しく、冬は雪一面になり、1年で全然違う景色を楽しめるのが素晴らしいです。
また、地元の方々もとても温かく、仕事帰りぽい格好をしているだけで
「どこかの旅館で働いてるの?」と話しかけてくれます。
職場から自転車で5分弱の距離に寮があるので、ストレスなく通勤ができるのも良いです。
働くまでは、退勤後はヘトヘトで寮に戻ってすぐ翌日を迎える……と想像していましたが、実際は違いました。
出勤シフトの中抜けの時に同僚と温泉街を散策して、カフェに行ってリフレッシュもできます。
街並みは昔ながらで美しく、新しいお店も増えています。
住んでみると、都会よりも快適かもしれません。
Q4.仕事をするうえで大切にしていることは何ですか
新しく学ぶ気持ちを意識しています。
旅館の仕事は同じことの繰り返しのように思っていましたが、お客様は変わりますので同じ日はありません。
海外のお客様が来られるとなったら必死に英語を勉強しますし、
客室に生けているお花の名前を覚えたり、掛け軸の絵についてお客様から質問を受けることがあるので、
絵の文化を学んだり。
色んなことに興味を持って、挑戦することの積み重ねが、
おもてなしの質の向上につながると思います。
日々努力あるのみですね。
あとは、お客様や従業員同士でも、
共感する気持ちを大切にしています。
相手の感情に気づいて、共感して動くことが、心地よい時間を生むと思うのです。
Q5.今後の展望を教えてください
「おもてなしがすごく良かった」と自分のサービスを認めていただける、接客業のプロフェッショナルを目指しています。
今までは若手ということで、お客様から「一生懸命頑張ってくれてありがとう」「若いのに頑張ってくれて偉いね」というような
お褒めの言葉をいただくことが多かったのですが、これからはサービスの質を見られるようになると思うからです。
西村屋にいらっしゃるお客様と誠心誠意向き合い、
仲間を大切にし、人としても成長できるよう努力を続けます。